「単純性股関節炎」でひざが痛むケースについて

単純性股関節炎とは(症状・原因・治療)
膝の痛みを引き起こす可能性のある障害や病気の一つに「単純性股関節炎(たんじゅんせいこかんせつえん)」があります。
ここでは膝の痛みとの関係を交えながら解説します。
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1.単純性股関節炎が疑われる症状
膝の痛みのほかに以下のような特徴や症状が見られる場合、単純性股関節炎が発症している可能性があります。
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単純性股関節炎は特に3〜6歳くらいの子どもによく見られる症状で、ごく稀(まれ)に大人にも見られます。
膝や股関節の痛みを訴え、微熱が見られることもあります。
かぜなどのウイルス性感染症にかかった後に発症するケースが多いほか、朝起きたら急に痛みが生じていたり、活発に動いた後に痛み始めるケースも見られます。股関節を大きく広げたり曲げたりした時に特に激しく痛むのも特徴です。
2.単純性股関節炎とは 〜 特徴や原因
単純性股関節炎は股関節に炎症が起きる病気です。
炎症が起こる原因ははっきり分かっていませんが、ウイルスやケガ(外傷)に対する自然な免疫反応と考えられています。
炎症の起こる股関節といっしょに膝も痛むことも多いです。
幼児や児童に原因の良くわからない膝や股関節の痛みが見られる場合、単純性股関節炎やペルテス病が原因であるケースがとても多いです。
3.診断・治療・予防
◆診断
問診、血液検査等で診断します。他の病気が疑われる症状がある場合は、X線撮影、CTスキャン、MRIなどの画像検査で更に詳細な検査をします。
【関連項目】
◆治療
大抵は安静にしているだけでも1〜2週間の短期間で治ります。
病院で施される一般的な治療法は、痛みや炎症を抑えるための抗生物質や鎮痛剤などの投薬が中心で、股関節を軽く引っ張るけん引治療を補助的に行うこともあります。
一度発症すると比較的再発しやすい病気で、ペルテス病に進展することもあります。
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