症状に応じて適切な対応を

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膝の痛みの対策と予防 イラスト図解:膝関節の構造・骨格・筋肉 膝の痛みの体験談

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膝が痛み始めた時の対処について

ある日ひざに痛みが発生した場合、どういった行動をとるのが正解でしょうか。
そのまま放っておいてもよいのか、しばらく安静にしたほうが良いのか、すぐに医療機関を受診すべきなのか、その判断基準や受診の際のポイントについて解説します。

<目 次>

  1. 医療機関を受診する目安
  2. 整形外科を受診する際のポイント
  3. フローチャートやチェックリストから「受診の時期」を調べる
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1.医療機関を受診する目安

◆「原因がはっきりしている」、「症状が軽い」なら様子を見る

膝にシップを貼って安静にする

「スポーツで膝を酷使した」、「山歩きや重労働をした」など、痛みの原因がある程度わかっている場合や、膝の痛みや違和感などの症状の程度が軽い場合は、2〜3日様子を見てもかまいません。
多くの場合、短期間の膝の使いすぎが原因で、膝まわりの筋肉や靭帯の疲労によって発生した一時的な痛みです。膝の動かし始めに痛みが見られることが多く、しばらく休むと痛みが治まるのが特徴です。


◆「痛みが激しい」、「原因不明の痛みが何日も続く」といった場合は病院へ

医療機関で医者に診察を受ける

最初から膝に激しい痛みが見られる場合、骨折や靭帯の断裂など大きなケガが発生している可能性が高いです。また、初めのうちは症状が軽くても、「いつまでも良くならない」、「良くなった後も何度も再発を繰り返すうちに徐々に症状が悪化している」、「なぜ痛むのか全く検討がつかない」といったケースでは、膝関節の変形が進んでいたり、何らかの病気が隠れていることがあります。

こういった症状があるのに自己判断で痛みを放置したり誤った対処をしていると、症状を悪化させてしまう恐れがあります。安静にして膝にシップ薬を貼るといった自己対応だけでは完治しなかったり、治るのに長い時間がかかるようになります。そうなる前に病院の整形外科を受診することが望ましいです。

数日〜1週間経っても症状が全く良くならなかったり、激しい痛みやこれまでに経験したことのない症状が見られるような場合は、早めに医師の診察を受け、原因を特定して適切な治療とアドバイスを受けることが膝の痛みと上手に付き合っていくためのコツです。処置が早ければ早いほど治りも早くなります。

受診のタイミングとしては、症状の大きさや内容、異常が続いている期間だけでなく、膝の異常によって動くのがおっくうに感じたり、気分が晴れないなどの精神的な変化が出始めた時も一つの目安にしてください。

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2.整形外科を受診する際のポイント

◆信頼出来るかかりつけの医者を見つける

信頼の置けるお医者さん

病院で膝の治療を受けようとする場合、必ず最初にやるべきことは「整形外科」を受診して検査を受けることです。関節の状態を正しく把握しないことには、正しい治療を始めることができないからです。
そこで必要になるのが、整形外科のホームドクター(かかりつけの医者)です。整形外科の病気はどちらかといえば長期間治療を続けることが多いので、信頼できるホームドクターを見つけて長くつきあっていくことが大切です。

条件としては何より自分が信頼できると思う人、診てもらってよかったと思える医師が一番です。その基準として、患者の質問にきちんと答えてくれるか、判断が適切と思えるか、より高度な治療が必要なときに別の病院や専門医を紹介してくれるか、などを判断材料にするとよいでしょう。
病院探しには、口コミや知人や友人からの情報など、患者側の視点で集めた情報が役立ちます。

◆通いやすい距離にある整形外科へ

もう一つ大事なのが、家から通いやすい距離にある施設であることです。痛む足で長時間の移動はこたえます。やむを得ない場合を除いて、家に近いほうが安心でしょう。

◆自身の状態を良く観察して具体的なアドバイスを受ける

医療機関における最初の診察では、医師は初めに問診を行って患者の病状などを確認し、場合によっては様々な検査を行った上で原因を推測して治療を行います。適切な治療やアドバイスを行うには、患者の状態をできるだけ正確に把握する必要があります。しかし何の準備もなしに突然質問を受けると、うまく表現できずに伝えたいことが伝わらなかったり、重要なことを言い忘れてしまうかもしれません。そうした結果、せっかく病院に行っても自分の病状や原因がよくわからないまま診察が終わってしまうケースが意外に多いです。

全て医師任せにせず、患者さんの側も一緒になって積極的に治していこうという姿勢と、ある程度の予備知識をもつことが大切です。

現在生じている具体的な症状、痛みが生じるまでの過程、過去の病歴、普段の生活習慣といった自身の情報を事前によく把握しておくことに加えて、治療後は、いつまでどんなふうに過ごすのか、病気は今後進行するのかなど、医師に伝えたいことや質問したいことを忘れずに正確に伝えられるよう、事前にメモをとるなどして準備しておくようにしましょう。患者の状態を正確に把握できれば、痛みの原因解明や治療方針の決定に大変役立ちます。

3.フローチャートとチェックリストで見る「受診の時期」

◆フローチャート

1.膝の痛みの程度は?
  • 激しく痛む
→ できる限り早く医療機関を受診
  • あまり強くない
 
 ↓  
2.思い当たる原因がある
  • 「ある」(スポーツや事故によるケガ)
→ できる限り早く医療機関を受診
  • 「ある」 または「ない」
 
 ↓  
3.痛みはどのくらい続いているか
  • 2〜3日で治まった
→ 痛みが強くなったり頻繁に起こる場合は受診する
  • 「3日以上」または「分からない」
→ 一度整形外科を受診する

◆チェックリスト

こんな症状が見られる時は要注意!一度整形外科を受診しましょう

  • 膝に体重をかけなくても痛む
  • 横になっていても痛む、夜中にひざが痛くて目が覚めた事がある
  • 膝を曲げ伸ばしする時に傷んだり、音がしたり、ひっかかる感じがする
  • 歩行中に膝が抜ける(突然力が入らなくなる)ことがある
  • バランスを崩した時に膝で体を支えられない
  • 膝の痛みや違和感のほかに、全身のだるさや風邪のような症状がある
  • 左右の手指、ひじ、ひざなどの関節がうまく動かずこわばり感がある
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