膝の痛みを引き起こす可能性のある障害や病気の一つに「膝内障(しつないしょう)」があります。
ここでは膝の痛みとの関係を交えながら解説します。
膝の痛みのほかに、以下のような特徴や症状が見られる場合、膝内障が発症している可能性があります。
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膝内障とは、病気以外を原因とするひざ関節の損傷や障害全般を指す総称です。
現在ではそれぞれの疾患にはっきりと病名がついて個別に扱われるため、膝内障という名称はあまり使われなくなっています。おおまかに膝の損傷・障害と診断された時に使い、何の病気・障害なのかはっきりした時点で個々の病名に切り替えます。
膝内障に分類される膝のケガは、大きく以下の3つになります。
半月板とはひざ関節の隙間に左右一つずつ存在する三角形の軟骨で、ひざ関節のクッションの役割を果たしています。この半月板が損傷し、そのかけらが骨の隙間に入り込んだりして炎症・痛みなどの症状を引き起こします。
靭帯とは、骨と骨とをつなぎ離れないようにしているすじ状の結合組織です。薄く硬い丈夫なゴムのようなもので、筋肉のように自由に伸び縮みする伸縮性はありません。
靭帯損傷とは靭帯が傷ついた状態のことで、明らかな損傷が見られない軽度なものが「捻挫(ねんざ)」で、重度のものには靭帯が完全に切れてしまう「靭帯断裂」があります。
膝の靭帯は関節の内側、外側、中心にそれぞれ内側側副靭帯、外側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯の4本があります。
その他の膝関節の障害には以下の様なものがあります。
※詳しくは、膝の痛み原因一覧を参照してください。