風邪(かぜ)やインフルエンザで痛むケース

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風邪・インフルエンザとは(症状・原因・治療)

膝の痛みを引き起こす可能性のある障害や病気の一つに「かぜやインフルエンザ」があります。
ここでは膝の痛みとの関連について解説します。

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1.風邪やインフルエンザが疑われる症状

風邪は膝の関節痛の原因

膝の痛みのほかに、以下に示すような特徴や症状が見られる場合は風邪やインフルエンザが発症している可能性があります。


  • 発熱、体のだるさ(倦怠感)、寒気(悪寒)、吐き気、下痢(げり)
  • 鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳(せき)、痰(たん)、喉の痛み、声がかれる
  • 頭痛、腹痛、関節の痛み、筋肉痛

風邪の一般的な症状の一つに、体の様々な箇所に生じる「筋肉痛」「関節痛」があります。
体内に侵入したウイルスそのものが体に痛みを与えているわけではなく、ウイルスを撃退しようとする体の免疫作用によって生じる物質(プロスタグランジンE2)の影響で痛みが生じるとされています。

膝の痛みや違和感が、風邪やインフルエンザによるものであれば、それらが良くなるにつれ痛みも消えてゆくでしょう。完治後も痛みが消えないようであれば、他の障害や病気が原因となっている可能性があります。

かぜやインフルエンザ自体の症状はそれほど重くないですが、長引くことで肺炎や胸膜炎、気管支炎などの病気につながり重症化する恐れあるため注意が必要です。せきやタンが1週間以上続く場合は早めに診察を受けてください。

◆風邪とインフルエンザの違い

症状はほとんど一緒ですが、インフルエンザの方が高熱が出たり、全身症状が強く出るのが特徴的です。またインフルエンザは感染力が強く、患者から第三者へ伝染りやすいこと、症状が長引きやすいこともあります。

◆風邪のような症状が見られる病気も多い

ウイルス感染を伴う病気の多くは、発熱や寒けなどの風邪に良く似た症状を伴うことが多いです。風邪でよく見られる症状のほかに、体の強い痛み、患部の腫れやしこりといった風邪とは関係のなさそうな異常が見られたり、長く安静にしているのに症状がほとんど良くならない場合などは、他の病気が原因となっている可能性も疑いましょう。


2.風邪・インフルエンザとは 〜 原因と特徴

ウイルスが体内に侵入することで生じる

風邪(かぜ)は、医学用語では「かぜ症候群」と呼び、のどや気管といった呼吸器系の炎症を指し示すことが多いですが、はっきりとした定義がある訳ではありません。かぜの原因で最も多いのはウイルスによる感染症です。

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる急性の呼吸器感染症です。原因となるインフルエンザウイルスはA、B、Cの3つの型があり、それぞれに症状の強さや感染力に違いがあります。

かぜは冬場に多く発生します。これはかぜの原因となる「普通感冒ウイルス」や「インフルエンザウイルス」にとって、寒く乾燥した環境が生存・増殖に適しているため感染力が増すためです。他にも寒さによって体の抵抗力が下がりやすいことも要因になります。

◆感染について

風邪・インフルエンザの飛沫感染

かぜやインフルエンザは患者の周囲の人にも感染します。これはかぜをひいている人が咳やくしゃみをした時に出る目に見えない程の小さな水しぶき(飛沫)に含まれるウイルスを吸い込むためです。これを「飛沫感染(ひまつかんせん)」といいます。

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3.診断、治療、予防

◆診断

問診による症状の聴き取りを基本とし、そのほか鼻やのどの粘膜から体液を採取してウィルスの有無を確認します。症状が重く、他の病気が原因である可能性や、風邪以外の病気の併発(合併症)の疑いがあれば、症状に応じて血液検査やX線撮影(レントゲン)も行います。

◆治療

風邪の治療の基本は安静

かぜの治療は、安静にしながら症状に応じた薬を処方する薬物療法が基本です。
ウイルスに直接効力のある薬「インターフェロン」のほか、解熱剤、鎮痛剤などが用いられます。こうした薬を飲みながら水分と栄養をたくさん摂取し、体を温かく保って十分な睡眠・休養をとり、安静を保ちます。
ウイルスは乾燥した環境で増殖するため、冬場はマスクをしてのどを保湿したり、お湯を沸かしたり加湿器を利用するなどして部屋を乾燥させないようにしましょう。

インフルエンザの治療法は基本的にかぜと同じですが、48時間以内ならリレンザやタミフルといった特効薬があります。もし合併症を引き起こして重症化した場合は、入院して抗生物質の投与が必要になります。

合併症について

風邪やインフルエンザは安静にしていれば数日〜1週間程度で良くなります。しかし病気が長引くと「肺炎」や「気管支炎」などの重い病気につながることもあります。特に免疫力(抵抗力)の弱い幼い子どもや高齢者が重症化しやすく、適切な処置を怠ると気管支の壊死を起こして死亡する例もあるため注意が必要です。子供や高齢者だけでなく、疲れやストレスが溜まった状態の大人も免疫力が著しく低下していますので、特に風邪より症状の重いインフルエンザに感染した場合は、必ず早めに病院に行き、病気が完治するまで気を抜かずに治療を続けましょう。

◆予防

予防のポイントは以下の3点です。

うがい手洗いで風邪・インフルエンザ予防


  1. 体内にウイルスを侵入させない
    人の多い場所に行く時はマスクをする。屋外から家に戻ったら「うがい・手洗い」をする
  2. 侵入したウイルスが増殖しないよう抵抗力を高める
    栄養と睡眠を十分にとる、疲れやストレスをためない、過度の飲酒は控える、急な温度変化に体をさらさないなど
  3. 第三者からの感染を避ける
    かぜやインフルエンザにかかっている人に近づかない

冬場や季節の変わり目は特にウイルスに感染しやすいので、上記予防対策を心がけましょう。

マスクの着用

のどに痛みを感じ始めた場合、既に風邪を引き始めている可能性が高いため、すぐにマスクを着用しましょう。マスクは他人からの飛沫感染を防ぐだけでなく、のどの潤いを保つ効果があります。乾燥を防ぐことでウィルスの増殖が抑えられるため、予防だけでなく症状の悪化を抑えることができます。

関連項目


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