膝の痛みの原因を探る - 症状4「ひざから音がするケース」

◆メニュー > 症状から原因を調べる > 4.膝の動作時に音がする
膝の曲げ伸ばしをすると音が鳴る障害
膝の痛みを生じる病気や障害の中には、以下のように膝から異音がするものがあります。
|
スポンサーリンク
※「病名」をクリックすると、病気や障害の詳しい解説ページに移動します。
現れる症状の内容や程度には個人差がありますので、あくまで参考とするに留めてください。
◆変形性膝関節症
ひざ関節の骨や軟骨がすり減ったりもろくなったりして変形した状態
【主な症状・特徴】
- 膝を動かしはじめる時の痛み(立つ、座る、歩くなど)
- 膝の動きの制限(こわばって動きが悪い、一定以上曲げ伸ばしできない等)
- 膝がきしむ、膝に水がたまる
- 中高年の膝の痛みの原因として最も多くみられる
- 加齢や膝への負荷の蓄積による骨の劣化
◆靭帯損傷(じんたいそんしょう)
靭帯の一部が傷つき、裂けたり破けてしまう障害。明らかな損傷が見られない軽度なものが「捻挫(ねんざ)」で、重度のものには靭帯が完全に切れてしまう「靭帯断裂」などがある
【主な症状・特徴】
- 膝を強く打ったり激しく動かした時に膝に激しい痛みがあった。断裂時は「ゴリッ」「ポキッ」「ブチッ」といった音がすることも
- 膝のぐらつき・不安定感
- 歩行時に突然膝がガクンと落ち込む
- スポーツや事故で膝に強い衝撃・負荷がかることによる
◆タナ障害(タナ症候群)
膝の皿と大腿骨(太ももの骨)の間にあるヒダ状の膜(通称「タナ」)が炎症を起こしたもの。膝の屈伸と打撲を伴うスポーツ種目によく見られる
【主な症状・特徴】
- スポーツ時などに膝の皿の内側に痛みやひっかかり感がある
- 膝を動かした時に何か挟まるような感じがする。その際に「コキッ」「コツッ」といった音がすることもある
- 膝の皿のあたりに違和感や重苦しさを感じる
- 10〜20歳代の若い人に多く発症し、男性よりも女性の割合が高い
- 膝の曲げ伸ばしの繰り返しでタナが骨のでっぱりとこすれ合うことによる
◆膝蓋軟骨軟化症
膝蓋軟(ひざの皿)の裏側の軟骨が、大腿骨(太ももの骨)とこすれてすり減り、炎症を起したもの。軟骨の軟化・膨隆・亀裂などの変形を生じる。マラソン、ジャンプ系の競技で発症しやすい
【主な症状・特徴】
- 膝を動かす時に、ひざの皿周辺に痛みを感じる。ゴリゴリと音がすることもある
- ひざの皿を押すと痛む
- ひざの皿の違和感・不安定感(皿が引っかかる感じや、膝を伸ばす時にきしむ等)
- 10〜20代の若い女性に多く発生する
- 膝蓋骨への負荷の蓄積(膝の使いすぎ、外傷(ケガ)、筋力不足、X脚(内股)、不自然な歩き方など)
関連項目
スポンサーリンク