膝の痛みの原因を探る - 症状2「ひざの不安定感を伴うケース」

◆メニュー > 症状から原因を調べる > 2.膝に不安定感や脱力感がある
膝が不安定感になりやすい病気・障害
膝の痛みを生じる病気や障害の中には、以下のような膝の不安定感が現れるものがあります。
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※「病名」をクリックすると、病気や障害の詳しい解説ページに移動します。
現れる症状の内容や程度には個人差がありますので、あくまで参考とするに留めてください。
◆半月板損傷(はんげつばんそんしょう)
膝関節でクッションの役割を果たす軟骨組織「半月板」が、大きな負荷によって欠けたり断裂したりするもの。多くは膝が無理にひねられたり伸ばされたときに起こる
【主な症状・特徴】
- 膝が引っかかったような痛みを感じる
- 膝の曲げ伸ばしができない(ロッキング状態)
- 膝に力が入らない
- 膝関節部がはれて膨らんでいる
- スポーツや事故による膝への負荷の蓄積
◆靭帯損傷(じんたいそんしょう)
靭帯の一部が傷つき、裂けたり破けてしまう障害。明らかな損傷が見られない軽度なものが「捻挫(ねんざ)」で、重度のものには靭帯が完全に切れてしまう「靭帯断裂」などがある
【主な症状・特徴】
- 膝を強く打ったり激しく動かした時に膝に激しい痛みがあった。断裂時は「ゴリッ」「ポキッ」「ブチッ」といった音がすることも
- 膝のぐらつき・不安定感
- 歩行時に突然膝がガクンと落ち込む
- スポーツや事故で膝に強い衝撃・負荷がかることによる
◆関節水症(かんせつすいしょう)
関節内の液体「関節液(滑液)」の量が異常に増える病状で、いわゆる"膝に水がたまる"状態のこと
【主な症状・特徴】
- 膝の腫れや痛み、ひざのだるさを感じる
- 膝の皿を押した時にプヨプヨと浮いているような感じで形が分かりにくい
- 膝の表面が柔らかくなり、中に何か入っているような異物感がある
- 膝のぐらつきや動きの悪さ
- 水(関節液)の代わりに血がたまるケースもある
- 膝の軟骨や骨がすり減ったカスや、骨が表面からはがれたカケラによる刺激
◆神経病性関節症(シャルコー関節)
脊髄の中を通る神経に障害が起こり、下半身の感覚が鈍って痛みなどを感じにくくなる病気
【主な症状・特徴】
- 関節が異常に腫(は)れる
- 関節がぐらつき、不安定感がある
- 高度な関節の変形・破壊が見られる
- 膝に水がたまる
- これらの症状があるにもかかわらず痛みをあまり感じない
- 糖尿病、梅毒、脊髄の病気など、神経障害を起こす病気にかかることで起こる
◆膝蓋骨不安定症
膝蓋骨(ひざの皿)の動く範囲が大きくなり、ひざに衝撃を受けた時などに脱臼しやすくなる障害
【主な症状・特徴】
- ひざの皿が大きく動いて不安定感や違和感を感じる
- ひざの皿が度々外れて、腫れたり痛み(時には激痛)を感じる
- ひざのケガ、加齢、うまれつきの異常などによって、膝蓋骨やその周辺の靭帯が変性することによる
関連項目
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