膝・足・下半身の解剖図 - 位置・名称・働き

『膝の痛み』タイトル
膝の痛みを症状から調べる 膝の痛みを原因から調べる
サブメニューに移動
膝の痛みの対策と予防 イラスト図解:膝関節の構造・骨格・筋肉 膝の痛みの体験談

メニュー > 下半身・足・膝関節の構造

イラスト図解〜ひざ関節の構造、下半身の骨格・筋肉

骨、軟骨、筋肉、靭帯、関節などの組織について、その位置関係と名称、主な働きを確認できます。

※ページ内の画像をクリックすると拡大表示されます。

<目 次>

  1. ひざの構造
    • ひざの関節
    • ひざ関節の組織
    • ひざの靭帯・腱
  2. 下半身の骨格
  3. 下半身の主な筋肉
スポンサーリンク

1.ひざの構造

1-1.ひざの関節

膝関節の構造・名称
解剖図-ひざ関節を構成する組織

・大腿脛骨関節(だいたいけいこつかんせつ)
大腿骨と脛骨からなる、膝のメインの関節。大腿骨が腓骨に乗る形になっており、その間に軟骨や半月板があり、クッションの役割をしている。また、骨と筋肉だけでは関節が安定しないので、それぞれを靭帯がつないで、前後・左右に安定させている

・膝蓋大腿関節(しつがいだいたいかんせつ)
大腿骨と膝蓋骨からなる関節。ひざの曲げ伸ばしの機能を大きくしている


◆1-2.ひざ関節の組織

膝関節の構造・名称1(前方と断面)
解剖図-ひざ前方・断面

膝関節の構造・名称2(前方と側面)
ひざ解剖図-関節包・滑膜・関節液

・半月板(はんげつばん)
ひざ関節の左右に1対ずつある三日月状の軟骨組織で、それぞれ外側半月板(がいそくはんげつばん)、内側半月板(ないそくはんげつばん)という。半月板の上部は凹の形をしており、凸の形をした大腿骨の先端と合致する受け皿のようになっている。膝関節を安定させる働きと、ジャンプした時などの膝への衝撃をやわらげるクッションの役割をもつ

・軟骨(なんこつ)
関節を構成している骨の表面(先端)をおおう4〜5mmほどのツルツルしたクッション材。コラーゲンが主成分でスポンジのような構造をしている。軟らかく弾力性があり、骨と骨が直接ぶつかるのを防ぎ、関節のスムーズな曲げ伸ばしを実現している。関節軟骨に圧力が加わると潤滑液がしみ出し、圧力が減ると関節液が吸い取られ関節液中の栄養が軟骨に補給される

・関節包(かんせつほう)・滑膜(かつまく)・関節液
「関節包」は関節を包む袋状の組織。その中には透明で粘り気のある「関節液」が入っている。
関節包の内側(関節腔)には滑膜という組織があり、関節液を分泌して関節の動きを滑らかにする。また、滑膜は関節の軟骨に栄養を供給する。関節液(滑液(かつえき))はヒアルロン酸を主成分とする液体で、その量は数ccと微量だが、関節がなめらかに動くための潤滑油として重要な役割を果たす



◆1-3.ひざ周辺の靭帯(腱)

膝まわりの靭帯・腱(けん) 1
ひざの4本の靭帯の位置関係・名称

膝まわりの靭帯・腱(けん) 2
画像:ひざ関節の解剖図-前後

  1. 外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい)
  2. 内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)
  3. 前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)
  4. 後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)

骨をつないで膝を安定させ膝の動きを制御する靭帯群。全部で4本あり、1と2はそれぞれ膝の外側と内側にあり、横方向の安定を保つ働きをもつ。3と4は膝関節の中で交差していて、前後の揺れを防止している



スポンサーリンク

2.下半身の骨格

◆ひざ周辺の主な骨

ひざ周辺の骨格
膝まわりの骨の位置と名称

腰・股関節の骨格
股関節・骨盤まわりの骨の位置・名称

下半身の骨格
下半身の骨の構造・位置・名称


・大腿骨(だいたいこつ)
太ももの骨で、大腿骨の下端は大腿骨顆(だいたいこつか)とよばれる

・脛骨(けいこつ)
すねの2本ある骨のうちの太い骨。脛骨の上端は脛骨顆(けいこつか)とよばれる

・腓骨(ひこつ)
脛骨と平行に走り、膝の裏側の外側にある細い骨

・膝蓋骨(しつがいこつ)
いわゆる「ひざのお皿」のことで、大腿四頭筋と靭帯で包まれており、大腿四頭筋が膝を伸ばすときに滑車の役割をする。また、ひざを打撲した時などに内部を保護する役割もある

3.下半身の筋肉

◆ひざ周辺の主な筋肉

膝の動きをコントロールする筋肉
ひざを制御する大腿四頭筋とハムストリングス

太もも前面の筋肉「大腿四頭筋」は、膝を伸ばす時に使われ、太もも裏面の筋肉群「ハムストリングス」は、膝を曲げる時に使われます。


下半身の筋肉(前後)
図解:腰・臀部・脚の主な筋肉・名称
下半身の筋肉(横から)
図解:腰・お尻・足の主な筋肉・名称

・大腿四頭筋(だいたいしとうきん)
太ももの表側の筋肉群。大腿直筋(だいたいちょくきん)、外側広筋(がいそくこうきん)、中間広筋(ちゅうかんこうきん)、内側広筋(ないそくこうきん)の4つの筋肉の総称で、主に膝を伸ばす働きをする

・ハムストリングス
太ももの裏側の筋肉群。半腱様筋(はんけんようきん)、半膜様筋(はんまくようきん)、大腿二頭筋(だいたいにとうきん)の3つの筋肉の総称で、主に膝を曲げる働きをする

・腓腹筋(ひふくきん)
ふくらはぎの筋肉。膝の裏側で大腿骨とつながっている。つま先を上げるように足首を曲げる働きをする

・膝窩筋(しつかきん)
膝の裏側にある小さな筋肉で、大腿骨の外側と脛骨の内側を結んでいる。膝の後方外側の安定性を守り、膝関節を伸ばしたり、内側から外側にひねる(内旋(ないせん))機能をもつ

スポンサーリンク

トップに戻る