膝の痛みの原因を探る - 症状7「ひざの皿に異常が出るケース」

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メニュー > 症状から原因を調べる > 7.膝蓋骨(膝の皿)の異常

膝蓋骨(ひざの皿)に異常が発生しうる病気・障害

膝の痛みを生じる病気や障害の中には、以下のような膝の皿に関する何らかの異常が現れるものがあります。

  • 膝の皿のまわりが痛む
  • 膝の皿を押すと痛む
  • 膝の皿が大きく動くような、ズレるような感じがする
  • 膝の皿がひっかかる感じがする

画像:ひざの皿(膝蓋骨)

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※「病名」をクリックすると、病気や障害の詳しい解説ページに移動します。
現れる症状の内容や程度には個人差がありますので、あくまで参考とするに留めてください。


◆膝蓋骨不安定症

膝蓋骨(ひざの皿)の動く範囲が大きくなり、ひざに衝撃を受けた時などに脱臼しやすくなる障害

【主な症状・特徴】
  • ひざの皿が大きく動いて不安定感や違和感を感じる
  • ひざの皿が度々外れて、腫れたり痛み(時には激痛)を感じる
【主な原因】
  • ひざのケガ、加齢、うまれつきの異常などによって、膝蓋骨やその周辺の靭帯が変性することによる

◆膝蓋大腿関節症

ひざの皿(膝蓋骨)と太ももの骨による関節「膝蓋大腿関節」に炎症が起こるもの

【主な症状・特徴】
  • ひざの皿の上部あたりに痛みを感じる
  • ひざの皿が大きく動くようなズレているような感じがする
  • ひざの腫れやこわばりが見られる
【主な原因】
  • 加齢や膝の使い過ぎによる骨の劣化。膝蓋骨の脱臼(だっきゅう)により起こることもある

◆膝蓋軟骨軟化症

膝蓋軟(ひざの皿)の裏側の軟骨が、大腿骨(太ももの骨)とこすれてすり減り、炎症を起したもの。軟骨の軟化・膨隆・亀裂などの変形を生じる。マラソン、ジャンプ系の競技で発症しやすい

【主な症状・特徴】
  • 膝を動かす時に、ひざの皿周辺に痛みを感じる。ゴリゴリと音がすることもある
  • ひざの皿を押すと痛む
  • ひざの皿の違和感・不安定感(皿が引っかかる感じや、膝を伸ばす時にきしむ等)
  • 10〜20代の若い女性に多く発生する
【主な原因】
  • 膝蓋骨への負荷の蓄積(膝の使いすぎ、外傷(ケガ)、筋力不足、X脚(内股)、不自然な歩き方など)

◆タナ障害(タナ症候群)

膝の皿と大腿骨(太ももの骨)の間にあるヒダ状の膜(通称「タナ」)が炎症を起こしたもの。膝の屈伸と打撲を伴うスポーツ種目によく見られる

【主な症状・特徴】
  • スポーツ時などに膝の皿の内側に痛みやひっかかり感がある
  • 膝を動かした時に何か挟まるような感じがする。その際に「コキッ」「コツッ」といった音がすることもある
  • 膝の皿のあたりに違和感や重苦しさを感じる
  • 10〜20歳代の若い人に多く発症し、男性よりも女性の割合が高い
【主な原因】
  • 膝の曲げ伸ばしの繰り返しでタナが骨のでっぱりとこすれ合うことによる

◆有痛性分裂膝蓋骨

膝蓋骨(ひざの皿)が割れたように2個以上に分裂し、痛みも生じている病状

【主な症状・特徴】
  • 膝を動かした時や、膝の皿を押した時に痛みがある
  • 10代前半(小学生高学年〜中学生)の男子に多く見られる
【主な原因】
  • ほとんどは生まれつきのもの(先天性)。膝の使いすぎや膝蓋骨の強打で皿が割れるケースもある

◆関節水症(かんせつすいしょう)

関節内の液体「関節液(滑液)」の量が異常に増える病状で、いわゆる"膝に水がたまる"状態のこと

【主な症状・特徴】
  • 膝の腫れや痛み、ひざのだるさを感じる
  • 膝の皿を押した時にプヨプヨと浮いているような感じで形が分かりにくい
  • 膝の表面が柔らかくなり、中に何か入っているような異物感がある
  • 膝のぐらつきや動きの悪さ
  • 水(関節液)の代わりに血がたまるケースもある
【主な原因】
  • 膝の軟骨や骨がすり減ったカスや、骨が表面からはがれたカケラによる刺激

◆関節リウマチ

全身の関節に炎症が広がり、関節が壊れてしまう病気

【主な症状・特徴】
  • 膝、指、手首、ひじなど、多くの関節がこわばり動かしにくい。手や手首の関節から始まる場合が多い
  • 指、手首、ひざなど、左右両方に腫れや痛みがある
  • 安静時でも痛みを感じ、動くとさらに強く痛む
  • 30〜50歳代の人が多く、特に女性は男性の約3倍
【主な原因】
  • ウイルスや細菌から体を守る作用『免疫システム』に原因不明の異常が発生することによる

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