膝の痛みの原因を探る - 症状6「特殊な痛みを伴うケース」

『膝の痛み』タイトル
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膝の痛みの対策と予防 イラスト図解:膝関節の構造・骨格・筋肉 膝の痛みの体験談

メニュー > 症状から原因を調べる > 6.急な激痛・安静時の痛み・複数関節の痛み

特徴的な痛みの症例が見られる病気・障害

膝の痛みを生じる病気や障害の中には、痛みに以下のような特徴が見られるものがあります。

<目 次>

  1. 急な激痛が見られる
  2. ひざを動かさず安静にしていても痛む
  3. ひざ以外の箇所も痛む
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※「病名」をクリックすると、病気や障害の詳しい解説ページに移動します。
現れる症状の内容や程度には個人差がありますので、あくまで参考とするに留めてください。


1.膝に急激で強い痛みを生じるもの

ひざに突発的な激痛が走る

膝の痛みを伴う疾患の多くは、最初は膝の軽い痛みや違和感・不快感から始まり、症状が進行するにつれて徐々に痛みが大きくなったり、痛みが治まりにくくなっていきます。
ここでは、そういった経過もなく前触れなく突然に大きな痛みが発生しうるものを紹介します。


◆関節水症(かんせつすいしょう)

関節内の液体「関節液(滑液)」の量が異常に増える病状で、いわゆる"膝に水がたまる"状態のこと

【主な症状・特徴】
  • 膝の腫れや痛み、ひざのだるさを感じる
  • 膝の皿を押した時にプヨプヨと浮いているような感じで形が分かりにくい
  • 膝の表面が柔らかくなり、中に何か入っているような異物感がある
  • 膝のぐらつきや動きの悪さ
  • 水(関節液)の代わりに血がたまるケースもある
【主な原因】
  • 膝の軟骨や骨がすり減ったカスや、骨が表面からはがれたカケラによる刺激

◆関節ねずみ(関節内遊離体)

関節の骨や軟骨が一部欠けたりはがれたりして、破片が関節内を動きまわるもの

【主な症状・特徴】
  • 突然、膝の曲げ伸ばしができなくなり、膝に激しい痛みを感じる
  • 膝に何か挟まっているような感じがして動かしづらい
【主な原因】
  • スポーツや事故による骨折、骨の破壊・変形を伴う病気など
【関節ねずみが見られる病気や障害例】

◆痛風(つうふう)

血液中の尿酸という物質の増加により、痛みの発作や腎臓機能の低下などの様々な症状が現れる病気

【主な症状・特徴】
  • 足の親指のつけ根の関節に激痛がおこる
  • 膝関節に激しい痛みがあり、患部が赤く腫れたり熱をもったりする
  • 夜中にひざに強い痛みが起こる
  • 急性関節炎発作とも呼ばれ、特に中高年の男性に多く見られる。患者の約9割が男性
【主な原因】
  • 食べ過ぎ、肥満、運動不足、ストレス、プリン体を多く含む食品、水分不足、糖尿病、血液の病気、遺伝など

◆化膿性関節炎

関節内に細菌が侵入して炎症が起こり、関節が化膿する病気

【主な症状・特徴】
  • 膝の関節が腫(は)れて、急激で強い痛みを感じる
  • 寒け・ふるえ・発熱・だるさなどの風邪のような症状が見られる
  • 抵抗力・免疫力の低い高齢者に多く見られる
【主な原因】
  • 膝のケガ・注射・手術などによる細菌感染
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2.膝を動かさない安静時でも痛むもの

夜間就寝中も膝が痛い

横になっている時、寝ている時など、膝を動かさない安静時でも膝が痛むケースがあります。
膝の障害の多くは、膝関節の変形が進んだり、病気の重症化によっては安静時でも痛みが出るようになるため、ここでは病気の発症初期でも痛むものに限定して紹介します。


◆関節リウマチ

全身の関節に炎症が広がり、関節が壊れてしまう病気

【主な症状・特徴】
  • 膝、指、手首、ひじなど、多くの関節がこわばり動かしにくい。手や手首の関節から始まる場合が多い
  • 指、手首、ひざなど、左右両方に腫れや痛みがある
  • 安静時でも痛みを感じ、動くとさらに強く痛む
  • 30〜50歳代の人が多く、特に女性は男性の約3倍
【主な原因】
  • ウイルスや細菌から体を守る作用『免疫システム』に原因不明の異常が発生することによる

◆痛風(つうふう)

血液中の尿酸という物質の増加により、痛みの発作や腎臓機能の低下などの様々な症状が現れる病気

【主な症状・特徴】
  • 足の親指のつけ根の関節に激痛がおこる
  • 膝関節に激しい痛みがあり、患部が赤く腫れたり熱をもったりする
  • 夜中にひざに強い痛みが起こる
  • 急性関節炎発作とも呼ばれ、特に中高年の男性に多く見られる。患者の約9割が男性
【主な原因】
  • 食べ過ぎ、肥満、運動不足、ストレス、プリン体を多く含む食品、水分不足、糖尿病、血液の病気、遺伝など

3.膝以外の箇所にも痛みが見られるもの

◆風邪(かぜ)・インフルエンザ

【主な症状・特徴】
  • 発熱、体のだるさ(倦怠感)、寒気、吐き気、下痢(げり)
  • 鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳(せき)、痰(たん)、声がかれる
  • 頭痛、腹痛、関節の痛み、喉の痛み、筋肉痛
【主な原因】
  • ウイルスの感染

◆変形性股関節症

股関節の骨や軟骨がすり減ったり、形が変わったりする病気

【主な症状・特徴】
  • ひざの上、股関節、お尻、太もも、などに痛みがある
  • 股関節の動きの制限(動かしにくい、曲げ伸ばしづらい)
  • 足を引きずって歩く(跛行)
  • 30歳代後半〜50歳代の人に多く、特に女性に多く見られる
【主な原因】
  • 過去に経験した股関節の異常や病気の後遺症

◆単純性股関節炎

股関節に炎症が起きる病気

【主な症状・特徴】
  • 風邪をひいた後や、運動をした後から膝や股関節が痛む
  • がに股(O脚)気味になっている
  • 足を引きずって歩く(跛行)
  • 微熱がある
  • 3〜6歳くらいの子どもに良く見られる
【主な原因】
  • 炎症の起こる詳しい原因は不明。ウイルスやケガ(外傷)に対する自然な免疫反応と考えられている

◆ペルテス病

大腿骨(太ももの骨)の股関節側に血液が循環しなくなり、骨が破壊され変形する病気

【主な症状・特徴】
  • 膝、もも、股関節に痛みが見られる
  • 足をねじったり、股関節を大きく曲げたり、股を大きく開くと特に強く痛む
  • 足を引きずって歩く(跛行)
  • 3〜12歳くらいの子どもに起きる病気で、特に5〜7歳の活発な男児に多く見られる
【主な原因】
  • なぜ血液が循環しなくなるのかは不明

◆大腿骨頭壊死

大腿骨(太ももの骨)の先端が血行悪化で破壊され変形する病気

【主な症状・特徴】
  • 膝を動かした時の痛み(歩行、階段の上り下りなど)
  • 膝の動きの制限(動きが悪い、一定以上曲げ伸ばしができない)
  • 足をひきずって歩く(跛行(はこう))
  • 中高年以上に比較的多い
【主な原因】
  • 原因不明なものが多く、ステロイド薬やアルコール摂取量が関係しているケースも

◆関節リウマチ

全身の関節に炎症が広がり、関節が壊れてしまう病気

【主な症状・特徴】
  • 膝、指、手首、ひじなど、多くの関節がこわばり動かしにくい。手や手首の関節から始まる場合が多い
  • 指、手首、ひざなど、左右両方に腫れや痛みがある
  • 安静時でも痛みを感じ、動くとさらに強く痛む
  • 30〜50歳代の人が多く、特に女性は男性の約3倍
【主な原因】
  • ウイルスや細菌から体を守る作用『免疫システム』に原因不明の異常が発生することによる

◆痛風(つうふう)

血液中の尿酸という物質の増加により、痛みの発作や腎臓機能の低下などの様々な症状が現れる病気

【主な症状・特徴】
  • 足の親指のつけ根の関節に激痛がおこる
  • 膝関節に激しい痛みがあり、患部が赤く腫れたり熱をもったりする
  • 夜中にひざに強い痛みが起こる
  • 急性関節炎発作とも呼ばれ、特に中高年の男性に多く見られる。患者の約9割が男性
【主な原因】
  • 食べ過ぎ、肥満、運動不足、ストレス、プリン体を多く含む食品、水分不足、糖尿病、血液の病気、遺伝など

関連項目


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